投資運用業者の上手な選び方について

資産運用方法の中でも、昔から人気があるのが株式です。しかし、株式の場合には、始めるにあたって、ある程度のまとまった資金が必要になるため、これから資産運用をはじめようと思っている方にとっては、かなりハードルが高いと言えます。その点、少ない予算でスタートすることができる投資信託(ファンド)は、初めて資産運用にチャレンジしたいという方におすすめです。

はじめるにあたって

これから投資信託(ファンド)をはじめるにあたって、最初に知っておいて欲しいことがあります。それは、リスクについてです。銀行にお金を預け、利子によるリターンを狙う場合とは違い、元本が保証されていません。そのため、中には、大きく資産を減らしてしまうリスクがあるのです。そのため、しっかりと利用する会社を選ばなければならないのです。

また、なぜチャレンジするのかを、明確にしておく必要があります。目的によっては、選ぶ会社や選び方が変わってくるからです。例えば、お子さんの大学受験費用のためにはじめる方と、老後の生活資金目当てではじめる人とでは、目標となる金額や期限が異なります。期限が長かったり、目標設定金額が低かったりするのなら、リターンよりもリスクの少なさで選ぶようになりますが、期限が短い場合や、設定金額が高い場合には、リターンを重要視しなければいけないため、リスクとリターンのバランスを把握しなければいけません。人によって、条件が異なりますので、チャレンジする前に明確化するようにしましょう。

投資信託の選び方

上手な選び方は、自分にあったスタイルを得意としている会社を選ぶということです。ハイリスクハイリターンな会社なのか、リターンは少なくても良いので、とにかくリスクを最小限に抑えたいのかによって、選ぶべき会社、選ぶべき商品が異なります。株式とは違い、それぞれの会社によって、商品が大きく異なっていますので、しっかりと見極めなければいけません。

そして、選ぶ際には、運用する金額が、自分にとってどのようなものなのかを把握することも、重要な選び方のポイントになります。例えば、あぶく銭を運用するのか、将来の大事な蓄えを運用するのかによって、重要度は大きく異なります。基本的には、損をしても、自分のライフプランに大きな影響を与えない範囲内で運用することが重要になります。生活費やお子さんの教育資金などを運用にまわしてしまうと、万が一の時にライフプランを下方修正しなければいけなくなるからです。

選ぶ際の注意点とは

選び方の重要なポイントとして、コストを算出することも重要になってきます。投資信託(ファンド)におけるコストとは、信託報酬や販売手数料、信託財産留保額などになります。ローリスクローリターンな商品を選んでしまうと、わずかな利益が出たとしても、コストでマイナスになってしまうケースがあるからです。特に、会社によって信託報酬がパッシブ運用とアクティブ運用という2種類の運用方法を使い分けていますので、しっかりと把握するようにしましょう。

また、投資信託会社の分配金は、重要な情報のひとつではありますが、この分配金の額が大きければ、それだけ優秀な会社だというわけではありません。分配金が普通分配金なのか、それとも元本払戻金なのかによって、内容が大きく変わってしまうからです。特に、この部分は、初心者が忘れてしまいがちな部分ですので、しっかりとチェックするようにしましょう。商品の選び方について、より詳しい情報を知りたいという方は、ふくろう教授の投資信託ゼミナールのホームページで勉強するのもおすすめです。